育毛にはイオン方式のドライヤーがおすすめ
ドライヤーの熱が髪を傷めるという説があり、洗髪後にドラ
イヤーをかけるのをためらう人がいます。ドライヤーで高温
の熱風を髪に長時間あて続けるのは、確かによいとはいえな
いでしょう。あまり近づけると髪を焦がしたり、地肌を傷め
たりするからです。だからといって、ドライヤーをしないま
ま放っておくのもよくありません。
髪を洗った後、濡れたままにしておくと水分が蒸発する過程
で熱を奪い、頭皮の温度が下がっていきます。温度が下がる
と頭皮の血行が悪くなり、血液から栄養をもらっている髪に
も悪盈虚を及ぼします。シャンプーのあとはドライタオルな
どで十分に水気を拭き取ってドライヤーで早めに乾かすよう
にしましょう。また、子どものころにお風呂から出だあと、
母親に「湯冷めしないように」と言われてバスタオルで頭を
ゴシゴシ拭いてもらった記憶がありませんか。これは濡れた
ままだと体が冷えて、風邪をひく原因になるからで、どちら
にしても髪を濡れたまま放置しておくのはよくないのです。
ドライヤーが家庭で日常的に使われるようになったのは昭和
40年代からで、それまでは手ぬぐいやタオルで水分をぬぐ
っていました。短い髪ならそれでも乾くでしょうが、長い髪
になると完全に乾かすのは時間がかかります。
ドライヤーが文明の利器として、登場したのは当然のことで、
要は使い方の問題です。
「高温」「長時間」「近づけすぎ」という3点に気をつけて、
ある程度水分が取れた段階で手早く終えるようにすれば大丈
夫でしょう。最近は、遠赤外線やイオン方式のドライヤーが
売り出されています。遠赤外線方式は温度を高く上げないで
髪のなかから乾かし、他方、イオン方式のドライヤーは髪の
保湿性を高めてくれるなどの利点があり、どちらも髪にはお
すすめです。髪を増やす食べ物