健康・美容・育毛日記

健康と美容と育毛のお役立ち情報

理想的な睡眠の時間

よく眠ったあとの皮膚はみずみずしく張りがあり、2、3歳
若返ったようにみえます。
これは睡眠中に細胞分裂がおこり新しい皮膚がつくられるた
めです。
皮膚の細胞のあいだには隙間があります。この隙間にはリン
パ液が流れていて、これが表皮の栄養を補給しています。
また、表皮のいちばん下側にある細胞が細胞分裂を行ってい
て、常に新しい細胞をつくりだしています。
この細胞分裂は夜になると盛んになります。しかもその時間
が限られていて夜9時から11時の間が最高で朝の5時から
10時のあいだが最低になることが実験によってわかってい
ます。
そこでただ長く睡眠をとれば肌がリフレッシュするかという
とそうではなく、細胞分裂が盛んなときに標準を合わせて眠
るのがよいということになります。
その意味で理想的な睡眠の時間は午後10時から午前6時の
間です。夜型人間はすべて失格です。
ことにこの皮膚にとっ
ての黄金時間帯にビタミンを消耗させ、毛細血管神経を拡張
させる喫煙や飲酒は肌にとってまさに自殺行為というしかあ
りません。
表皮の下層でつくられた新しい細胞はしだいに皮膚の上のほ
う、つまり外側へと押し上げられ、角層に達します。これを
角質化とか角化といいますが、角化するには2週間かかり、
さらにこの細胞が生命力を失って皮膚の表面から角片となっ
て剥がれ落ちるのにさらに2週間かかります。
睡眠に入る前には昼間の化粧や汚れを完全に落とし、皮膚が
表皮細胞の分裂という仕事に専念できるようにしておきまし
ょう。化粧や汚れがついていると、皮膚は十分に働くことが
できないからです。ナイトクリームのようなものを塗る場合
にも皮膚の夜の作業を妨げないものという見地から選ばなく
てはいけません。

皮膚にとって大切な睡眠を十分にとるには、それなりの条件
をととのえなくてはなりません。
まず就寝前にはできるだけ入浴して心身をリラックスさせます。
湯の温度はあまり高くないほうがよいでしょう。
空腹でも満腹すぎても眠れませんが、就寝直前にものを食べる
のはよくありません。摂るなら血行をよくするためのホットミ
ルクやホットレモンがいいでしょう。場合によっては少量もア
ルコールもよいでしょう。
寝具が快適かどうかも重要です。柔らかすぎて、からだの沈む
ふとんやベッドはよくありません。枕は心臓の高さよりいくぶ
ん高めというのが安眠のためにはよいでしょう。暑い盛りでも、
冷房をつけっぱなしての就寝もよくありません。寝苦しいとき
はいちばん弱くしてタイムスイッチをセットしましょう。