新陳代謝を高めていくことこそが健康なダイエット
西洋医学では、摂取カロリーが消費カロリーを上回ると太ると考えられています。消費しきれなかった分の余剰なカロリーが体内で中性脂肪として蓄えられるからです。
しかし、実際には同じ量を食べて同じように運動しても、太りやすい人とそうでない人がいるし、水やお茶を飲んだだけでも太ってしまう人もいます。
漢方医学では、肥満を固太りと水太りに分けて考えます。固太りは筋肉質で便秘がち、腹部に脂肪がつくタイプで、水太りは色白で筋肉が少なく、むくみがち、下半身太りのタイプです。
実は、日本人女性の肥満のほとんどが水太りと言えます。水太りは体内に余分な水分がたまったことが原因で体が冷えています。
冷えているから新陳代謝が悪くなり、基礎代謝(生きていくために最低限必要なエネルギー)や、労働や運動で使われるエネルギーが少なくなるので、余剰なカロリーを体内に蓄えやすくなるし、蓄えられた脂肪も燃焼しにくくなります。
それで少ししか食べなくても太りやすい体になってしまいます。
つまり、体を温めて体温を上げ、新陳代謝を高めていくことこそがダイエット成功の鍵だと言えます。体温が1度上がれば、基礎代謝量は12-13%上がることがわかっており、同じカロリーを摂取してもぐっと痩せやすくなります。
水太りの人は、体を温め、体内に溜まっている余分な水分や老廃物をどんどん排出して、産熱を高めていけばよいでしょう。
このサイクルがうまくいくようになると水分過多の状態が解消され、過激な食事制限やハードな運動をしなくても自然に痩せられるでしょう。
代謝が良くなれば一生太らない体を作ることもできるのです。